日本人も変わる

あなたは、バッグが壊れれば、新しい商品に買い換えすればいいというモチベーションがあるかもしれませんが、それってあなた自身を断片的に切れ離しているという意味にはならないでしょうか。そのような姿勢において臨機応変、フレキシブルに、何でもさしさわりなく対応出来る人間が作られるのかもしれませんが、濃厚な歴史の存在している自分自身を作ることは出来ません。

今、流される人間ではなく、流されない人間となるためには、高級なバッグと向きあう必要があり、高級なバッグを持てば、自ずと再生するという意識を持つことが出来ます。

バッグとは当たり前に修理されるべきものです。実際に、現代社会において、バッグ修理してもらった人たちってどの程度いるのではないでしょうか。一度も修理業者と向きあうことがなかった人たちは、修理してもらうことって、買い換えることが出来ないから何度も修理して使うという水準の低い庶民根性があると思っている人もいるようですが、バッグ修理してもらうことこそ、優雅さの象徴であり、人間の誇りなのです。

壊れたバッグを修理してもらって、堂々と修理したバッグを多くの人たちが使うような時代が日本にもしっかり確立出来れば、日本人ももっと前向きに変わって行くことでしょう。

バッグ修理の気持ち

みなさんはモノを大事にするという気持ちをどの程度お持ちなのでしょうか。人間は、ものの属性に閉じこもり安心している存在なのかもしれません。人間は永遠ではありません。人間には残念ながら死があります。永遠でないから、永遠のモノの属性に閉じこもり安心している部分があります。

子供さんの頃から、ビーズのコレクションをはじめたり、ミニカーを集めたりして、モノに囲まれた生活に満足しているのです。モノというものは人間といつも対峙して、モノが同時にあなた自身を鏡のように語ってもいるのです。大人になって高級なバッグを持つこともあるでしょう。そのようなときもバッグはあなた自身をしっかりと見つめてくれていて、あなたはバッグとともに人生を生き成長して行くことになります。

現代社会において、そのようなモチベーションになかなかならないという人たちがいるのなら、それは大量生産の壊れればすぐに捨ててしまうことが出来るバッグに満たされてしまっているせいではないでしょうか。高級なバッグを持つことによって、再び本来のしっかりものの属性にしがみつく人間性を取りもどすことが出来ます。そこには同時にバッグ修理の認識も込められています。大切に使うから再生されるべきものなのです。

現代社会の人たちが、ストレスや不安を一杯抱えてしまっているのはモノと人間がしっかり向きあうことをしないようになってしまったせいかもしれません。現代社会では、一杯いろいろな商品が大量流通していて、壊れればまた新しい商品へ買い換えすればいいという気持ちがやむなく起こるのかもしれません。